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【これは観るべき!-実写映画編-】明日は自分が喰われる?現代と見事に調和した【寄生獣】

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『寄生獣』(きせいじゅう、Parasyte)は、岩明均による日本の漫画。『モーニングオープン増刊』(講談社)にてF号(1988年)からH号(1989年)まで全3話の中編作品として連載された後、続きの第4話以降が『月刊アフタヌーン』(同)に1990年1月号から1995年2月号にかけて連載された。謎の寄生生物ミギーと共生することになった高校生・泉新一の数奇な運命を描く。

世界観

人間の頭部を乗っ取り、その肉体を支配しながら他の人間を捕食する新種の寄生生物「パラサイト」が出現した現代日本を舞台に、脳への乗っ取りを免れた主人公がパラサイトと共生し、他の人間に対して正体を隠しながらもパラサイトとの戦いに巻き込まれていくという骨子は原作を踏襲するが、幾つもの場面でエピソードの順序やその因果関係が変更されるなど、展開には手が加えられている。例えば完結編の中盤では、「田宮良子」と倉森、新一が動物園[注釈 1]で対峙する場面と、市庁舎でのパラサイト殲滅作戦という、原作では別々の時期の出来事として描かれていたエピソードが交互に場面を映す形で同時進行するが、これは離れた場面の出来事を表裏一体として描くことで、「田宮良子」が語る内容に説得力を持たせることを意図した変更であるという[3][4]。

前編は映画としてのエンターテインメント性に重きが置かれ[5]、主人公が極限状態を経験することで狂気と覚悟の狭間で変貌していく姿に焦点を当てた物語が描かれる[6]。完結編ではテーマ性やドラマに重きが置かれ[5]、物語はパラサイトと人間の群像劇という方向にシフトし[6]、パラサイトよりも人間の方がより危険な存在であることが浮き彫りになっていくような展開となる[5]。

後編のクライマックスにおいて登場するあるものについて、原作では不法投棄された産業廃棄物だったのに対し映画版では放射性廃棄物に変えられており、このことについて描写から招きかねない放射性物質への誤認と、被災地の瓦礫受け入れへの風評被害の懸念についてTwitterをはじめ疑問の声が挙がった

あらすじ

前編『寄生獣』

パラサイトの卵が深海から浮上して港へと上陸し[注釈 2]、幼生となって貨物に侵入して各地へ散っていく場面から物語は始まる。主人公の泉新一は自宅に忍び込んできたパラサイト・ミギーに襲われるが、頭部への寄生を免れながらも右腕に寄生される。頭部を乗っ取ることに失敗したミギーと、自身の右腕を失った新一は、やむを得ず共生関係を築くことになるが、その頃寄生に成功した他のパラサイトたちは人間に擬態し、人間たちを襲って捕食していた。ミギーは好奇心から他のパラサイトと接触を試みるが、最初に遭遇した中華料理店の主人に擬態したパラサイトは新一を警戒し、ミギーは新一を守ってこれを殺害することになる。しかし、このことが原因で、新一とミギーは人間の警察と、パラサイトの組織「パラサイトネットワーク」の双方から目を付けられてしまう。

その後、新一が通う高校に、高校教師に擬態したパラサイト「田宮良子」が赴任してくる。パラサイトが生殖能力を持たないことを自分自身の身体を使った実験で確認し、その存在意義に疑問を抱いていた「田宮良子」は、人間との共生関係のモデルケースとして着目するようになっていく。彼女は新一をパラサイトネットワークに誘い、ネットワークの仲間である警察官のパラサイト「A」と、高校生のパラサイト「島田秀雄」を紹介するが、しかし「A」は中華料理店の主人を殺害した新一とミギーを密かに敵視していた。「A」は新一とミギーを自宅近くで襲撃し、ミギーは新一との連携によって「A」を返り討ちにするが、自宅近くの裏通りで迎え撃ったために、新一は自分の母親を戦いに巻き込んでしまうことになる。「A」は新一の母親を殺害して頭部を乗っ取り、新一の自宅に現れるが、動揺した新一はその事実を受け入れられないまま心臓を刺し貫かれてしまう。ミギーは新一の体内に潜り込んで心臓を修復して即死状態から蘇生させることに成功するが、その副作用で新一の身体能力には超人的な変化が生じるようになり、また母を殺され自らも臨死の状態を体験したことなどから、精神に変調をきたしていく。新一の幼馴染である村野里美は、新一の変化に困惑する。

「A」は行方をくらまし、新一は学校に通い、警察の追求をはぐらかしながらも、母の仇である「A」の行方を捜そうとする。その頃パラサイトネットワークは、パラサイトこそが地球環境を汚染する人類に対する自然の警鐘であり救世主だという思想を抱く人間、広川剛志を市長候補に擁立し、勢力の拡大を目論んでいた。人間社会との共存の道を模索しようとする「田宮良子」は、ネットワークの中で孤立を深めつつも、高校教師を続けながら[注釈 3]ミギーとの融合で変化した新一の観察を継続するため、「島田秀雄」を高校に呼び寄せる。しかし「島田秀雄」は高校で正体が露見してしまい、薬品を投げつけられたことで錯乱し、生徒たちを虐殺し始める。新一は里美を守って「島田秀雄」と戦い、最終的に射殺する。パラサイトの繁殖能力を確かめるための実験で「A」の間にできた人間の子を身籠もっていた「田宮良子」は、他の教師から未婚の母となったことを咎められたり、宿主の両親に正体を見破られたりしたこともあって学校にいられなくなり、新一に「A」の居場所を教えて高校を去る。

母親を乗っ取った「A」との対決で、新一はミギーの助力を得られない状況に陥る。しかし新一はそれまでの場面で片鱗のみを見せていた超人的な身体能力を発揮し、初めてミギーに頼らず独力で「A」を圧倒し、自ら手を下して復讐を遂げる。広川は選挙で市長として当選し、新一がパラサイトたちと対決する決意を固める一方、警察は密かにパラサイトたちを一掃するための計画を進める。

キャスト

泉 新一(いずみ しんいち)
演 - 染谷将太
主人公。実写映画版では母子家庭で、美術部員という設定に変更されており、部活では母親をモデルにした油絵を描いている[注釈 4]。実写映画版ではアップル社のノートパソコンや携帯端末を愛用する描写がされており[注釈 5]、物語冒頭でもiPhoneで音楽を聴くためにヘッドフォンをしていたことから、ミギーが脳へ侵入することを免れる。
原作同様、前編の中盤で即死状態から蘇生した際にミギーの細胞を取り込み、超人的な身体能力の獲得と精神的な変化を経験するが[14]、本作の脚本を担当した古沢は、新一の精神面の変貌はパラサイトとの融合による変化以上に、そのような立場に置かれたことによる心理的な変化として解釈したという[6]。完結編開始前には、寄生生物への憎悪に駆られてパラサイトネットワークに所属するパラサイトを手当たり次第に殺害しており、冒頭では原作で加奈を殺害したパラサイトを殺した時と同様の方法で倒している。
ミギー
声・パフォーマンスキャプチャー - 阿部サダヲ
主人公の右手に寄生したパラサイト。実写映画版では監督の方針により、ミギーは可愛らしく[15]、新一との会話は面白おかしさを出す方向で演出されており[16]、陽気でおしゃべりな[16]コメディーリリーフとして描かれている[8]。監督の山崎は、実写映画化に対して原作者から「ユーモアの部分を大事にして欲しい」という旨の要望があったと聞かされており[10][17]、そのような演技のできる人物像を山崎なりに解釈した結果、ミギー役に阿部サダヲを起用することを決めたとしている[17]。
実写映画版では、劇中に登場する寄生生物の中では戦闘能力の低い個体であり、「島田秀雄」と交戦した際に一度切り落とされる(すぐに自ら再結合している)等、不覚を取っている。新一の学校の剣道部や弓道部の練習を見学して戦い方を覚えたという描写になっており、島田秀雄にとどめを刺す場面では弓状に変形している。原作同様に新一が図書館で借りた本も読むが、テレビアニメ版同様にパソコンやインターネットも使って調べ物もする。ミギーが無期限の眠りについた理由が設定されており、「後藤」との戦いで放射性物質が大量に付着した鉄の棒を直に触り、被曝した新一の身体を治療する為に再びミギーの細胞の大部分を使った結果、ミギーとしての形を保つことが困難になった為に眠りにつかなければならなくなった、という経緯に変更されている。
田宮 良子(たみや りょうこ)
演 - 深津絵里
パラサイトネットワークに所属するパラサイト。寄生生物の中でもかなり高い知能を持つ個体であり、実験と称して生物学的には人間でしかない子供を妊娠し、自分たちの存在理由や、パラサイトの見地から人間と共存する方策についての思索を巡らせる。実写映画版では、もう一人の主人公としての役割が意識されている[9][10]。原作同様、前編で教師として新一の学校に赴任してくるが、担当教科は化学という設定[注釈 6]。実写映画版では「A」が新一とミギーに敗れ、新一の母親を殺害した後も学校に残り、「島田秀雄」が学校で殺傷事件を起こす場面まで教師を続けるなど、原作よりも長期間に渡って新一と関わる。実写映画版では田宮良子の宿主の母親(演:田島令子)と共に父親(演:須永慶)も登場し、共に殺害されるが、偽者であることを見破るのは原作同様に母親である[18][注釈 7]。原作では学校を去った後に名前や容姿を変えるが、実写映画版では「田宮良子」を名乗り続けており、その為に原作で新一の自宅で「田村玲子」として里美と出会うシーンでは、里美には明確に「田宮良子」と認識されている。
実写映画版では、最期の展開がやや変更されている。警察や一般市民ら衆人環視の中で正体が露見するにもかかわらず、子供を高所から投げ落とそうとした倉森を殺害、直後に平間や辻ら警察官に銃で撃たれながらも子供を守り通し、最終的に原作同様新一に子供を託して死亡する。原作で新一の母親である「泉信子」の顔に擬態するシーンは削られているが、最期に「子供と一緒に二人だけで生きてみたかった」と述べるシーンや、完結編のラストで新一と里美が彼女の子供の様子を見に施設を訪れるシーンが追加されている。
役を演じた深津絵里は、パラサイトに寄生される以前の田宮良子には子供を産みたいという願望があったのではないかという独自の解釈しており、それを監督の山崎が拾って設定として反映させたという[9]。
村野 里美(むらの さとみ)
演 - 橋本愛
ヒロイン。実写映画版では新一の幼馴染で[19]、美術部員という設定。また原作から時代背景の設定が変更されていることを反映し、映画制作当時におけるヒロイン像や女子高生像を意識した描写や演技がなされている[20]。ただし物語を通して人間としての愛情や感情を持ち続ける登場人物という役割は実写映画版でも重視されており[21]、新一を人間の側に引き戻すための役割を担う[9]。原作漫画では連載の最終回まで新一が隠しているミギーの秘密を知らされずにいたが、実写映画版ではパラサイト「島田秀雄」に襲われて負傷した際、助けに来た新一がミギーと共に戦う姿を目撃している。完結編では、原作漫画における美津代の役回りも担い、新一の事情を知った上で「後藤」との戦いを見守る。原作同様、「後藤」との戦いを前にして新一と結ばれるが[注釈 8]、この場面は物語のテーマに沿って生命感を出したいという監督の意向により、生々しいベッドシーンとして演出された[22]。また、「後藤」との最後の戦いでミギーの存在を明確に認識しているためか、浦上にビルから突き落とされてミギーに助け出された場面では、新一の右手に対して感謝を述べるシーンが追加されている。
島田 秀雄(しまだ ひでお)
演 - 東出昌大
前編に登場。パラサイトネットワークに所属するパラサイト。「田宮良子」の紹介により、「A」と共に新一やミギーと引き合わされる。原作同様、高校生として新一の学校に転入するが、テレビアニメ版と同様に里美の同級生という設定に変更されている。実写映画版では常に不自然な笑顔を浮かべているという描写になっており、役を演じた俳優の東出昌大は、完結編に登場する三木とキャラクターが被ることを懸念したが、監督の山崎は、前編には他に表情のあるパラサイトが登場せず全体に波を付けるために必要であるという判断から、そのような演技を指示したという[23]。本作に登場する寄生生物の中では、かなり生命力の高い個体である。
正体を見破られたことをきっかけに学校で虐殺事件を起こし、新一とミギーに倒されるという骨子は原作を踏襲するが、細部の展開は異なる。実写映画版では裕子によって戯れに髪の毛を抜かれたために正体を見破られ、その場にいた美術部員たちを皆殺しにしようとするものの、里美に薬品を投げつけられて錯乱し[注釈 9]、「田宮良子」から投げつけられた火炎瓶[注釈 10]や警官たちの銃撃を受け、最終的に弓状に変形したミギーと新一の連携による遠距離からの鉄パイプの射出により、心臓を破壊され、射殺される。原作では、新一とは直接戦うことはなく、新一らの脱出後に新一から一方的に攻撃を受けて倒されるが、実写映画版では新一が里美を助け出す際に交戦しており、一時は新一からミギーを切り落としている。また、原作では島田の死後にその遺体を解析されることによって人間とパラサイトを区別する方法が発見されるという経緯になっていたが、実写映画版ではそれ以前からインターネット上に流布する出所不明の噂として、髪の毛を抜いて区別する方法が広まっており、そのために正体を見破られるという経緯に変更されている。

不気味過ぎるCGはあの白組が手を掛ける

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サイコパス役の始まり東出昌大が不気味!

 

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【公式】TBS『あなたのことはそれほど』さん(@anasore_tbs)がシェアした投稿 -

話題のドラマ、あなたのことはそれほどでサイコパス役を演じていた東出昌大さんですが、元祖サイコパス役はやはり寄生獣ですね。

前編が終わったら、すぐさま後編を!

劇場版当時は、前編が物凄く良いシーンで終わって、そのあと半年以上も待たされたこの作品!

一挙にみられるなんてうらやましい限りです!!

ぜひ前編と一緒に後編もご覧ください!

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