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桜餅の「葉っぱ」は食べる?長命寺(関東)と道明寺(関西)で何が違う?

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桜餅には「葉っぱ」が巻かれていて、食べる人と食べない人がいるようですね。

個人的には、なんとなく栄養があるのでは?と期待して食べるようにしていますが、実際にはどうなのでしょうか?

そして、桜餅の種類は2種類。

長命寺と道明寺が有名ですが、いったいどのような違いがあるのでしょう?

今回は、桜餅について探ってみようと思います。

桜餅とは?由来は?

桜餅とは、桜にちなんだ和菓子。

あんこを綺麗なピンク色のお餅に包み、桜の葉っぱでくるんだもの。

桜餅は、春の季語となっています。

そして、ひな祭りのお菓子の一つでもあります。

いったい、いつ頃から食べるようになったのでしょうか?

「桔梗屋菓子目録」という古文書に『桜餅』が書かれているのが、一番古いと言われています。

天和3年にお菓子職人さんが、目録に載せたのだとか。

天和三年に「桔梗屋菓子目録」は出版され、江戸に桔梗屋の店舗を出店までしています。

ただ、現在のような桜餅とは全くの別物だったよう。

そのほかに、「男重宝記」という古文書にも、桜の花びらの形をした桜餅の記述があったようです。

では、現在のようなスタイルの桜餅は、いつ頃登場したのでしょうか?

1717年(享保2)サクラの名所として知られた江戸向島の長命寺境内で,同寺の門番山本新六が売り出したのに始まるという。この長命寺の桜餅は大いに人気を集め,1824年(文政7)には塩漬の葉の仕入高は31樽,枚数でおよそ77万5000枚,1個に2枚ずつ使って,桜餅の数は38万7500個になると,《兎園小説》の中で屋代弘賢は書いている。

引用:世界百科大辞典

現在のような桜餅は、江戸から始まったというわけですね。

では、桜の葉を巻いた理由について知っていますか?

これは、清掃を兼ねていたのだとか。

江戸時代の長命寺では、川沿いの桜の木がとても綺麗でした。

ところが、桜の木から落ちてくる葉っぱの掃除がとても大変だったのだとか。

そこで、桜の葉っぱを塩漬けにしたもので、お餅を包んだというわけです。

長命寺の桜餅は現在にも受け継がれていますし、桜の葉っぱも最後まで有効活用も出来て良かったですね。

【桜餅】長命寺(関東)と道明寺(関西)の違いは?

一般的な桜餅としては、2種類あると言われています。

それは、長命寺(関東)と道明寺(関西)で作られる桜餅の2つ。

いったい、何が違うというのでしょうか?

【長命寺(関東)の桜餅】

皮は、もち米ではなく小麦粉を使用しています。

水で溶いた小麦粉を薄く焼いた皮で、あんこを包んでいます。

【道明寺(関西)の桜餅】

関西では、桜餅自体を「道明寺」とも呼ぶそうです。

その理由は、桜餅の餅の材料が、『道明寺粉』という粉を使用していることからそう呼ばれています。

では、道明寺粉とはどのようなものなのかというと、材料はもち米です。

もち米をいったん蒸して乾燥させ、粗みじん状にします。

そこから再度、蒸しあげてピンク色に染めたもの。

関東風がクレープ状に対し、関西風はつぶつぶとしています。

「道明寺粉」が作られた背景

では、「道明寺粉」はどのようにして誕生したのでしょうか?

もち米というのは貴重だったでしょうし、食べ残したものの再利用とは考えにくいですよね。

調べてみたところ、戦国時代に大阪の道明寺というお寺で作られた保存食から由来しているのだとか。

その保存食の名前は「干飯ほしい」です。

現在の災害対策用の保存食と似ているようです。

長期保存が可能となり、武士の携帯食に重宝したのだとか。

食べ方はいたってシンプル。

水でもお湯でもふやかすことが出来て、とても便利だったそうですよ。

その後、「干飯」をさらに粉へ変化させるようになり、『道明寺粉』が誕生したというわけです。

そこから、新しいスイーツである桜餅が誕生となりました。

当時の人は、画期的なアイデアをお持ちだったのですね。

粉を一つとっても、歴史ありです。

桜餅の「葉っぱ」は食べる?

ところで、皆さんは「桜餅」の桜の葉は一緒に食べてしまいますか?

桜餅は、2種類あるとお伝えしましたが、長命寺も道明寺も桜餅の葉っぱが巻かれています。

小さいころは、葉っぱを取って食べていた方も、大人になると葉っぱも一緒に食べているという方多いのではないでしょうか。

実は、桜餅の正式な食べ方というのは、存在していないようです。

ですから、個人のお好みでということになります。

長命寺では、清掃するために葉っぱを利用していましたが、実は別の目的もあったのだとか。

それは、桜の香りを桜餅につける効果や、桜餅が乾燥してしまわないようにといったもの。

最近では、ビニール製の桜の葉っぱも見かけますし、乾燥対策というのには納得ですね。

今年は、長命寺と道明寺の桜餅を両方とも、食べ比べてみてはいかがでしょうか?

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