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【ストーリーのネタを考える方法】当たり前の事を当たり前じゃなくする技法【第二話】

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前回に引き続き、ストーリーのネタを考える方法・当たり前の事を当たり前じゃなくする技法についてご紹介していきたいと思います。

前回の記事→【ストーリーのネタを考える方法】当たり前の事を当たり前じゃなくする技法【前編】

簡単に前回のポイントを見ていきましょう。

<前回のポイント>

1.ストーリーのネタが思いつくタイプは二種類ある。
① 突然降ってくるタイプ
② ネタを考えようとして作っていくタイプ
→①は人によるが、②に関しては誰にでもなれる。

2.「○○に決まっている」常識を崩してネタを作る方法を、「当たり前を当たり前じゃなくする技法」という。
「リンゴの色は青い」といった真逆の発想を取ることで効果がある。

3.当たり前の結果になっている要因を排除することによって、ストーリーの基盤・設定が出来上がる。
リンゴの色は赤い→何故赤い?→人間はリンゴが赤い色に見えているから※当たり前の結果になっている要因→じゃあ青く見える設定にしよう!※要因を排除

それでは今回はポイント3.からの続きです。

ストーリーの設定を膨らませる

いざ、ストーリーの基盤・設定が決まりました。
この段階では、まだまだどんなストーリーになるのか見えていない状態です。

設定の段階では、言い換えてしまえば「オリジナリティが無く、誰にでも思いつく」とも言えます。

ここからアナタだけのオリジナリティを足していくために、好みのテイストで膨らませていきますよ。

それでは、例として前回取り上げた人間の寿命について掘り下げていきましょう。

人間はどうしたら寿命を終えることが無くなるのかについて考えていましたよね。

単純に考えて、「病が無くなって、肉体も衰えなくなったら、寿命の概念が無くなる」という所までたどり着き、ではこれを実現させるための空想の設定として、「不治の病が治る薬が開発された」だとか、「新人類が産まれた」だとか、「老化を促す遺伝子を組み替えて年を取らなくした」だとか、理にかなった要因の排除の仕方をいくつか挙げました。

それでは次に考えなければいけないのは、もしもこれらによって人間の寿命がなくなったとしたら、結果的にどうなるのかを予想立てます。


 

考えた要因の結果を考えてみる

出てきた要因を大まかに分けて考えてみましょう。

① 医療の発達によって人間の寿命が無くなったパターン

② 寿命概念が無い新人類が誕生するパターン

この二つ、似ているようで実は全く違うという点にはお気づきでしょうか?
①に関しては、人為的かつ人類全体にもたらされるであろう条件。
②に関しては、人為的とも自然発生とも言えるが、一部のみの条件。

これらを踏まえた上で、それぞれで問題になってくるところは何でしょうか?起こりうる問題を考えてみましょう。

医療の発達によって人間の寿命が無くなったパターンの場合

さて、人類の寿命が無くなったらまず問題になってくることと言えば、何が思いつくでしょうか?思いつく限りで結構です。

私であれば、まず不安になるのが「人間が増え続けて、居住スペースが無くなってしまう事」「食糧不足が加速しないかどうか」です。

この問題について、更なる問題点と解決方法などを深く掘り下げていきましょう。

<人間が増え続けて困る事>

1.居住スペースが無くなる
~対策方法~
・今まで居住場所にしていなかった、空中都市や海底都市を作る。
・宇宙外に進出する。

2.食糧不足
~対策方法~
・食物における分野も発達しているとして、作物から育てなくとも人工的に食物を生み出すことが出来る。
・栄養価の高いサプリが開発され、それを一粒服用するだけで十分。

まだまだ問題点がありそうですが、ざっと上げた中でもこのくらいだとしましょう。

人間が増え続けると困るならば、国が黙っていないでしょう・・・。
一世帯における子供の数の制限等々、人口が増えない為の政策をするはずです。
きっと、非人道的行為だとして我々市民も黙っていないでしょう。

よりリアルに近いのであれば、更に考えられることとして、定年退職というものが無くなり、老後を迎えることもなくなるので年金という存在は消えます。

住宅ローンを組める年齢制限もなくなり、医療が発達してしまいますので、医療保険は廃れて交通事故関連を保証してくれる保険が人気になりそうですね。

世の中は働き盛りの年代のみになる為、国が裕福になりそうです。

もしかすると命の重さについてやや軽薄的な思考になる可能性もありますし、評価される小説などの作品は「人間に寿命がある設定のフィクションストーリー」かもしれません。

そして何より、終始穏やかに世界が回るとは限りませんね。
限られた土地を獲得するために、戦争が激化する可能性もありますし、宇宙戦争にも発展する可能性があります。

さて、箇条書きのように進めましたが先に、寿命概念が無い新人類が誕生するパターンについても考えていきましょう。

寿命概念が無い新人類が誕生するパターンの場合

この場合は、全人類が寿命概念が無くなった新人類に移行した後の話でもいいですが、話的に面白いのは、今現在の私たちの中の一部に新人類が誕生するというお話でしょう。

こういった内容の有名な作品としては、桜井画門先生の【亜人】などが挙げられますね。

亜人という漫画は実に良くできていて、命が終わった瞬間でないと、【自分が亜人(新人類)であるかどうかわからないという点】。亜人であった場合、死ぬことはなく「復活」します。

ですが、死を迎える瞬間というのは一度きりですから、長らくそういった特殊な人間が発見されていなくてもおかしくない訳です。

少し話が逸れましたが、一部に新人類が誕生するという設定で、深く掘り下げていきましょう。

<一部に新人類が誕生することで起こりうる問題点>

1.共存できるかどうか
いざ新人類を目の当たりにした人類はその存在を放っておくでしょうか?
老化しない・永遠の命を可能にしている体の仕組みの謎を解き明かせずにはいられないでしょう。
研究対象として、研究機関に保護されてしまうかもしれません。

また、こうなってくるとお互いの存続をかけて争いが起こる可能性も有ります。

人間は種が違うものを犬猿しがちです。

物語においても、こういった社会背景を入れると奥行きが増すかと思います。

第二話はここまで

書き出せば書き出す程暗い未来しか見えてこない内容ですが(笑)現実に起こりうる要因ですよね。

ですが、この【考えた設定で見えてくる結果】というのは、ストーリーを膨らませる上でのヒントにもなります。

さて、次は【自分がどのようなお話を書きたいのか】という点に焦点をあて、考えていきましょう。

次回の第三話でラストになります!
いやー二本仕立てのつもりが、三本仕立てになるとは(笑)

最後までお付き合いいただきありがとうございます。

次は最終話でお待ちしております!

【ストーリーのネタを考える方法】当たり前の事を当たり前じゃなくする技法【最終話】

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