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【0から物語を考える】小説家や漫画家になりたいアナタへ伝えたい大事な事【後編】

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前編に引き続き、閲覧くださってありがとうございます。

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【0から物語を考える】小説家や漫画家になりたいアナタへ伝えたい大事な事【前編】

前回のお話を簡単にまとめますと、「勉強が出来なくても漫画家になれると思っていた私だったが、実際目指してみると、むしろ頭が良くないと多岐に渡ってストーリーを作るのは限界がある!」という事です。

なので、勉強はとても大事ですよということ。

今回は、実際に漫画家養成のスクールに通い始め、実際のプロの世界を垣間見た上で、私がプロの漫画家を目指すのを辞めた話です。

皆さんに目指すのを辞めて欲しいわけではなくて、事前に知っておいて欲しいことがあり、それを伝えたく後編を綴りたいと思います。

漫画家・シナリオ特化の学校に通う必要はある?

イラスト系の専門学校はわずか2年間にも拘らず、全額で約300万するところもザラにあります。

これだけの金額を出して通う価値があるのかどうか?について私は疑問を抱いてます。

学校に通ってデビューした人、通わずにデビューした人、そこまで変わりません。

そして、新人賞に入賞すれば、約100万程の賞金がもらえたりしますよね?
通っていない人だったら、黒字です。
何も気にすることなく、プロになる為の準備資金としてその100万を好きにつかうことができます。

反対に、もし学校に通っていたら100万もらったところで、赤字のままです。
その賞金ですべて返済できません。

親に出してもらっているのであれば話は変わりますが、学生ローンを組まれ将来的に自分が払っていかなければいけない人の場合は、漫画家として売れるまで描きながらローンを返済しなければならないので死活問題です。

実際問題、学校に通わなくてもデビューする人はデビューできる

絶対に漫画家になってやるという気持ちは大事ですが、その気持ちがある人は、学校に通わなくても自分の力で自発的に行動できます。

学校に行くのは、どちらかというと自分を縛り付けなければ、頑張り続けることが難しい人が向いてます。まさに私がそうでした。

漫画以外に趣味がたくさんあり、ついつい練習もせずに遊んでしまったりします。

また、漫画家になるというのは、狭き門です。
プロデビューしたとしても、売れるのはほんの一握りの人です。
何かの拍子に諦めた時、あなたには何が残りますか?

漫画の学校には通わず、普通科の大学とか、別分野の専門の学校に通いながら漫画を描いて投稿し続ける方が賢明です。

私は現に、高卒なので、就職条件が大卒以上の仕事に就くことが出来ません。
また、信用度や給料も未だに全然違うんです。

行きたい学校が無いのであれば、普通科の大学に行くのが良いと思います。

実際学校に行って得られたもの

① 共通のライバル

② 友人

③ 漫画家の先生と接点がもてる

④ 編集者から学校に来てくれるので行かなくても見てもらえちゃう

⑤ 課題として縛り付けられるので、漫画を作り上げられる

⑥ 同期同士でディスカッションできる

⑦ 自分が漫画家に向いているか知らしめられる

こういったものが一番大きいですね。
私の場合は、そもそも学習時間が限られていたため、画力は各自それぞれで上げる、学校ではとにかくストーリーの作り方を教えます。あとは添削メインです。・・・といった感じでした。

一番大きいのは、交友関係もそうですが、プロの現場で働いている人と接点を持てる事です。これ非常に大きかった。

後大事なのは、⑦です。

自分が漫画家に向いているかどうか、残念ながら学校に通う事によって気づいてしまうんですね。

描きたい作品と売れる作品のジレンマ

入学してすぐに、「描きたい漫画」と「売れる漫画」は別のもの。

これを言われた瞬間は、私は目が点になりました。

みんな描きたいもの描いて売れているんじゃないの?と、純粋にこう思ってしまったんですね。

何故なら私は、漫画家を目指す理由として「ただ絵を描くことが好きだった」という気持ちが一番大きかったからです。
絵を描くことが好きで、絵の仕事以外に考えられない、私はそれ以外のもので働けないと強く思っていました。

自分が良いと思うものをみんなに見てもらって、評価してもらえればそれで嬉しいと思ったんです。

ですが、現実は違います。
自分が良いと思うものを、一体何人の人たちが面白いと思うか?

売れる漫画というのは、いかに読者に共感してもらえるかだといいます。

「この漫画を読んでよかった」

そう思ってもらえるような作品を作れるのがプロなんです。

アマチュアとプロの差は、「誰に向けて漫画を描いているか」

基本的な技術力も、作業スピードも全然違いますが、根本的に違うのは誰に向けて描くかを意識する違いです。

アマチュアは自分の為に描きたいものを描き、プロは読者の為に売れる漫画を描く。

これを具体的な例でだしますと。

例えば超絶マニアックな何かで例えるとしたら・・・、【登場人物は全員文房具!
文房具の姿で出てきて、人間のように日常生活を送る話】この作品、万人受けすると思いますか?

作者本人は異常なほど文房具フリークで、自分の欲望をその作品へぶつけています。
一部のファンの人は「待ってました!」と飛びついてくれますが、これ、いっちゃえば同人誌の世界なんです。

同人誌を卑下しているわけではなく、実際に私も同人誌は描いたことありますし、読んだりもしますが、プロが書くものというのはこの一部のファンを狙った作品では商売にならないので、万人受けするものを描き続けなければならないのです。

自分が好きで目指した漫画家なのに、何で好きなの描いちゃいけないの!?

プロになっても、自分が好きな作品で書き続ける人もいます。
それがヒットしたら何よりうれしいのですが、なかなかそうはいきません。

描きたくもない作品、意図せぬ展開にされても、プロと成功して栄光を手にするか。

プロデビューできたのに売れずに好きなものを描き続け、泥水を啜るような生活を強いられるか。

どっちかを覚悟しなさい。

私はそう突き付けられました。
現場で売れ続けている先生と、ベテラン編集者の人に。

そして付け加えられたのが、

もちろん売れっ子は売れっ子で死ぬ程締切に追われるよ。

5日間風呂に入らず、仮眠は1時間、みんなドブネズミみたいな匂いさせながら描き上げていたんだよ。(どの先生とは言わないよ!)

あとね、一時売れたんだけどあとは売れずに、1年前の自分の収入分の税金が払えなくて破産したやついっぱいいるよ!

だからみんな売れ続ける漫画を描き続けなければいけないんだよ!

教室内は冷え切っていました。

あなたはどうして漫画家になりたかったの?

私は、完全に作品を作るのに行き詰ってしまいました。

売れる漫画、売れるイラスト、それを考えると、私の個性はどこにあるの?

とにかく絵を描くことが好き。
無条件に大好きだった。

好きなものを商品として扱うという葛藤に悩み、作品を作るのに行き詰っている際、先生に言われたことがあります。

漫画家は何かを読者に伝えたくて作品を作る。例えば、揺るがない正義だとか、友情だとか。そういうのが次々に溢れてきて、漫画を描かずにはいられないんだよね。描く手が止まることはない。…君たちは何を読者に伝えたくて漫画を描いているの?読者はそれに共感するから読んでくれるんだよ?

私は言葉を失いました。
先生が言った事は、先生の意見なので違う漫画家さんも勿論いるかもしれない。

でも、この一言で私は、「何故漫画を描いているのか」という事が分からなくなってしまいました。

私が読者に伝えたい事って、何だろう?
何も思い浮かばない。「世界平和?」「戦争反対?」
強い信念があるわけでもなければ、何もありません。

その葛藤をずっとしながら、やがて担当付きまでにはなったのですが、結局漫画家としてやっていく意義が見いだせず。途中で投げ出してしまいます。

そして原点を振り返ってみました。
何故私は漫画家を目指していたのか。

実際の所、私は漫画ではなく、絵が描きたいだけだった。

小さいころから何も変わらない、絵を描くのがただただ楽しい。
それを仕事にできたら、幸せだと思っていました。

でも、何故漫画家に拘っていたのかというと、お金が欲しかったからです。
数々の著名作家が売れ、印税だのなんだので、億単位で売れている華やかさが漫画家にはあるからです。

漫画家になったら売れると楽天的に考えてた浅はかな理由です。

何故お金が欲しかったのかというと、私の家は裕福ではありませんでした。

【漫画家で成功してお金持ちになったら、家族に家を買ってあげられる】
【勉強も出来ない私が漫画家になって稼いだら、家族に認めてもらえる】

こんな小学生みたいな夢を、成人した時まで思っていたんです。

だから私は、漫画家になりたかった。

絵を描くのが好きでしょうがなかったのに、商売として考え始めたら素直にかけなくなりました。こんなものじゃ売れない、何でこんなものを描こうとしたんだろう。
私は人生で一番の悔し涙を流しました。

漫画家じゃなくてもお金は稼げる手段はある、こんなに辛い想いをしてまで描かなくて済む。

漫画家というのは、本当にスゴイ人たちだ。
そう思った私は、プロの漫画家になる事は辞めました。

まとめ

今回この記事を読んでもらったうえで、いま自分に足りないものや、本当に漫画家になりたいと思っているのか、自分の信念を確かめるきっかけになっていただければ幸いです。

■ 漫画の学校は通っても通わなくてもいい。

■ プロとアマチュアの漫画の違いは、誰の為に描いているか。

■ プロになったら、まず自由にかけないと思った方が良い。

■ 漫画家は熱い想いを伝えたくて作品をつくる。

■ あなたは本当に漫画家になりたいですか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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